1台のPCで複数配信台を作る備忘録
かつて私が開いていた宅オフすまみやこでは稼働していた対戦台5台を全て同時配信していた。
結構需要がありそうなので備忘録としておいておく。
雑書き注意
結論
ハードウェアエンコード(GPUエンコード)で配信してOBS複数起動
必要なもの&こと
1:ある程度の性能のあるGPUがついたデスクトップPC(ノートでもGPU搭載なら行けるかも)
2:台数分のキャプボ
3:台数分の配信するチャンネル(手間を掛ければ同一チャンネルも可)
EX:NVENCのセッション数開放パッチ(Nvidia製グラボで4台以上配信する場合)
PC
当時使用していたPC
CPU:Intel corei7-7700K
GPU:Geforce GTX 1060 (6GB)
メモリ:16GB
OBS5台(1080p 60fps*3台+720p 60fps*2台)+Androidエミュレーターを起動したときの負荷が
CPU:90%
GPU:70%
メモリ:7GB
なのでGPUとメモリは割と低性能でどうとでもなるし、もっと少ない台数ならCPUももっと弱くて大丈夫そう。
すまみやこ5台全台配信
— えるこちゃん ほんもの (@ERUKO_CHAN) 2020年10月30日
何とか動いております pic.twitter.com/obS5cVfgFe
キャプボ
当時すまみやこで使用していたキャプボは以下の3種5台
・AVerMedia C988
大手メーカーのパススルー機能付きPCIE接続タイプ
1080p 60fps対応
サポートも豊富なので初めてのキャプボには安心感があるがぶっちゃけ高いのである程度知識あるなら後述の安物で十分
・XENON製 PCIe接続キャプボ
パススルー非搭載タイプのPCIE接続タイプ
1080p 60fps対応
パススルー非搭載なので追加で分配器も必要
1080pにこだわるならおすすめ
2台購入して2台とも問題なく使えた
パススルー非搭載のUSB3.0接続タイプ
別途分配器が必要
1080pには対応しているが30fpsになってしまうので、すまみやこでは720p60fpsで稼働(コマ送りでの見返しも考えて画質より60fpsを優先した方がいい)
コスパ最強なので正直USBポートが空いてるなら全部これで十分
2台購入して2台とも問題なく使えたが、たまにOBSを起動する前に一度指し直さないと画面が映らないことがあった
類似品がいっぱいあるので、買ってみて使えなかったら返品でいいと思う
・分配器
こういうやつならどのメーカーでもいいと思う
切替器と間違えないように注意
チャンネル
同一のチャンネルで複数配信することもできるらしい
が、配信ごとに毎回枠を立てて新たなストリームキーを入力し直すのが面倒なので自分は個別にチャンネルを作った。
同一チャンネルで同時配信したい人は各自試行錯誤。
OBS設定
設定→出力→エンコーダーを「x264(CPU処理)」から各種GPU処理へ
NVIDIA製グラボなら画像の「NVIDIA NVENC H.264」とか
あとはプロファイルをコピーして配信チャンネルごとに作り、各チャンネルのストリームキーを入力して複数OBS起動して配信すればOK
※OBSを複数起動しようとすると確認ダイアログが出るが無視
おまけ:NVENCのセッション数上限を突破する(4台以上で配信する場合)
Nvidia製GPUでは同時に扱えるセッション数は3つまでのため、4台以上で配信(もしくは他にGPUを使用している状態で複数台配信)するとエラーが出てしまう。
この問題はセッション数上限を開放する非公式パッチを当てることで解決できる
なおドライバをアップデートするたびに新たにパッチを当て直す必要があり、ドライバが更新されてから対応パッチが出るまでには数日かかる事が多いので個のパッチを当てる場合はドライバのアップデートをする際にはパッチがあることを確認してから行うこと
以上